#016 リフォーム 吾川郡いの町 K様邸

懐かしさを感じる心地よい平屋を求めてリフォーム。

室内リビング写真

Kさんご夫妻からの依頼は「中古の平屋住宅を改修したい」というものでした。ご夫妻が思い描いていたのは、昔ながらの日本建築の良さを思い出させる「昭和レトロ」。いろんなところに昔の素材を使うことで、お二人の理想に近づけていきました。

改修前の写真

改修前

  1. ① 無垢の木・漆喰・タイルを使いたい
  2. ② リビングの天井を高くしたい
  3. ③ 収納スペースとしてロフトを取りたい
  4. ④ 自分達もDIYを楽しみたい
  5. ⑤ 古い物を生かした懐かしい空間にしたい

費用を抑えつつ、これらのご要望を実現するため、建材の選定や設計などに知恵をしぼりました。

改修前の写真

改修前

大胆なアイデアで、
広々とした開放的な空間に。

大きな改修ポイントは、元にあった玄関をつぶしてそのスペースを子ども部屋にしたこと。お隣さんに密接していた元の玄関を家の反対側に移動することで、駐車スペースから玄関までの導線が改善し、玄関自体も広々と明るく、温かい印象になりました。また、ドアやその外壁一面に杉材を施工することで、家族やお客さんを迎え入れるのに良い雰囲気の玄関になりました。

トイレのBeforeとAfterの写真

天井に上ってみると、意外に太くてそのまま使えそうな梁が隠れていた(昔の建物は良い素材が使われていることが多い)ので、天板を思い切って取り払い高天井に。

また、「リビングには収納ができるロフトをつくりたい」とのご要望をいただいていたので、一部の天井は低いまま残してそのままロフトにすることにしました。

高天井ならでは梁の趣、シーリングファン、昭和レトロな家具や建具が相まってノスタルジックで開放的な空間に仕上がりました。

室内リビング写真

中古住宅の全面リフォームは難しいですが、発見や驚きもあり勉強になりますし、アイデアやセンスが試されるので、やり甲斐も感じられます。また、昔ながらの日本建築に触れられるので、若手大工の育成の場としても大変ありがたいお仕事だと思っています。

建物種別 木造平屋建
改修年月 2021年
きっかけ 中古住宅をリフォームして住居に
工事期間 約4ヵ月
テーマ レトロモダン

user's voice 施主様の声

信頼できる工務店を探し求めて

新しいものばかりに囲まれた暮らしは苦手で、自分たちの好みに改修できる中古住宅を探していました。主人の実家の近くに住みたいと探していたところ出会ったのが、10年ほど空き家になっていた築50年ほどの中古住宅。たまたまこの場所が「調整区域」だったこともあり、面倒な手続きが山積みで、見つけてから買うまでに2年を要しました。そんな苦労もあり、改修工事は信頼できる会社にお願いしたいといろいろ調べているときに見つけたのが、溝渕建設のホームページでした。

溝渕さんは建設の仕事に加え、高校の講師をしていることや、出演したラジオのトークなどを聞いて、「この方なら、ものづくりに相違がなさそう。木のことにも詳しそうだし、安心して頼めるかな」と、問い合わせをしたのがはじまりです。

子ども部屋・木製ベッドの写真

限られた予算で理想の家づくり。

スタートはしたものの、その後は費用面で悩まされました。私たちが造りたいものは、想定していた予算では実現が難しく、施工費を抑えながら理想の家に近づける方法を何度も模索し、溝渕さんからアイデアをいただきながら、なんとか着工にこぎつ着けました。

リビングの写真

縁側の向こうに広がる田園風景に惹かれて…

この物件は、主人が縁側に座ってビールを飲んだり、家族でスイカを割って食べたりするような生活シーンのイメージが浮かんだことが購入の決めてになりました。

縁側の向こうには庭越しに田んぼが見えて、昆虫好きの子どもたちにとってもオタマジャクシやトンボの生態が観察できる理想の場所でした。その縁側には、家族でアウトドアを楽しんだり、洗濯物が干せるようにウッドデッキをお願いしました。

ベランダの写真

中古物件ならではの嬉しい誤算!

天井の梁の写真

縁側につながるリンビングとダインングの天井は低くてシミになっていたので、「天井を取っ払って開放的な空間にしてほしい」とお願いしました。そうしたら、そこには思った以上に広い空間があって、立派な梁が現れたんです。「出てきてくれてありがとう」って、みんな感激! その梁が功を奏して思ってもみなかった空間づくりができました。

こだわりは漆喰とタイル

壁は昔ながらの雰囲気を大切にしたくて漆喰を使おうと決めていました。昔から漆喰が好きで、「漆喰にはまだまだ可能性がある」と思っていたので、勉強がてら私も壁を一枚塗らしてもらいました。ヘラ一つで均等にするのがとても難しくて…。苦労しましたが、漆喰にしたことでとても過ごしやすい空間になりましたし、修繕も自分でできるよう上塗りの方法も教えてもらいました♪

一番こだわったのは、タイルです。キッチンと玄関に使っていますが、施工前日の夜中まで主人と一緒にああでもない、こうでもないと悩みに悩みましたが、最終的にはすごく満足しています!

玄関のタイルの写真

主人のコレクションも生かして

室内の写真
レトロなガラスの写真

もともとレトロな家具や物が好きで集めたり使ったりしていたのですが、リフォームが完成して配置してみると、家具と空間が最初からそこにあったように見事にマッチする空間となりました。

以前、オークションで買った扉もサイズを足して取り付けてもらったり、実家に眠っていた昔の木材を加工してトイレの壁に使用してもらいました。玄関のガラスは溝渕さんが持っていたものなんですよ(笑)

キッチンの写真
トイレの写真

職人技から新しい家の形へ

家づくりは平面ではなく立体なので少しづつの歩み寄りが必要でした。私たちが思い描くものを実際に形にする際に、職人さんから見て「出来ること出来ないこと」って違うんですよね。素人には分からないことが本当に多くて。その度に、微妙な所の擦り合わせを最後まで聞いて頂きました。施工中何度も現場を見ては「ここがこうなったんや。」「扉ひとつガラスひとつでこんなに変わるんだ!」と変化していく様子を見るのがとても楽しかったです。完成して「まとまったな」と感じています。また、住んでいく中で「居心地の良さ」を日々感じる事が出来て、本当に満足しています。

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Q&A よくあるご質問

家を増築したいのですが可能ですか?
一度お家をお見せください。お家の状況や土地などを見てプロの判断によりご提案させて頂きます。
リフォームの期間はどれぐらいですか?
施工期間はリフォームの規模により変わります。一度お客様のご要望をお聞かせください。
住みながらリノベーションできますか?
施工場所によっては少し我慢していただくこともありますが、お客様のご理解、ご協力の上で可能です。
どんな物件でもリノベーションできますか?
一度建物を見せていただき、お客様の予算などに合せてご提案させていただきます。
思い出のある部屋を残してリノベーションできますか?
お客様の思い出をより深く残していける様に最善を尽くします。
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